2010年 11月 09日
前回の投稿の最後に「概して日本人が外国語を話すのが苦手な理由は、いつまでも自分は話せないと信じてしまっていることにあると思う」と書きましたが・・・私も多かれ少なかれ、特に英語・中国語を真剣に勉強し始めてから1年ほどの間は、「なんで自分は話せないんだろう」としょっちゅう落ち込んでいました。確かにその頃の自分は、どちらの言語でもなんとか最低の意思疎通はできるようになっていたけど、流暢に自分の言いたいことを言えるというレベルには程遠かったと思います。 そして例によって「なーんで話せないんだろう。どうしたらうまくなるんだろう。」と落ち込んでいたある日、その姿を見た姉(彼女は当時、すでに英・中を流暢に操っていた)に言われた強烈な一言を今でもよく覚えています。 「あんたがもし中国人やらロシア人やったら、『私は英語と中国語のトライリンガルです!!』って胸を張って言うてるで」 これは「中国人やらロシア人」が、「ブラジル人やらトルコ人」でも「フィリピン人やらスウェーデン人」でもいいんです。要するに日本人じゃなかったら、大抵どの国の人でも、最低限の意思疎通ができるレベル(あるいはそれ以下のレベルでも・・・)に達していれば「私はその言語を話せます!」と堂々と言ってくる、ということです。そして実際に「それだけの語彙で、それだけの基本的な文法のみで、よくそんだけ喋るなーー」と感心するぐらい、他の国の人たちは片言の外国語で話してくるんです。こっちが聞きとりづらくても気にしない気にしない。聞きとれないアナタが悪い、というぐらいの勢いで話します。 あくまで傾向なので、もちろん少ない語彙でペラペラ話せる日本人もいれば、たくさん語彙を知っているのになかなか話せないロシア人もいるでしょう。しかし「同じレベル」の日本人学習者と外国人学習者を比較すると、往々にして日本人学習者は筆記テストで点は採れても、とにかく話すのは苦手・・・ということが多いと思います。「同じレベル」なのに、日本人学習者の方は「私は話せない・・・」と思いこんでいて、外国人学習者の方は「私はその言語勉強してます!話せます!!」と胸を張って言ってくる。。 本当に心理的なことですが、「私は話せるんだ!」と思っていれば勉強しただけ話せるんです。言いたいことが言えなくて、代わりに言えることしか口にできないことがあっても、ぜーんぜんOKだと思います。「このことを伝えるには、自分が知っているどんな表現を使ったらいちばん近い意味になるかな?」という発想で話すぐらいでいいと思います。スピーキング上達のいちばんの敵は完璧主義ですから! <おまけ> 記憶が曖昧なのですが(だから<おまけ>という形で書きます)・・・確かジャッキー・チェンはその昔、どこかで公開しているプロフィールに「話せる言語:広東語・普通語・英語・日本語・韓国語」と書いていて、それを目にした私は軽く興奮しました(←ジャッキーファンだった)。その後、たまたまジャッキーが映画のプロモーションか何かで来日したときの映像を見たときに、彼がファンを前に「コンニチハ、ワタシハ ジャキ・チェン デス。」とだけ日本語で言って、その後は普通に英語で話しているのを見てびっくりしたような記憶があります。「ファンだから大目に見てあげたいのは山々だけど、これで『日本語話せる』って普通書くかー?」と・・・。でもそれ、「普通」なんですよね、きっと^^; ↑読んでくださっている方、ありがとうございます。励みになりまーす。クリックよろしくお願いします。
by mei_mokh
| 2010-11-09 22:48
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このブログでは英語と中国語を習得するのに効果的な学習方法を紹介します。また、知っておくと得する外国語を話すときの日本人の癖についても書いていきます。 by mei_mokh カテゴリ
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