国産トライリンガル(英語・中国語)のススメ

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2010年 12月 17日

村上春樹

e0152956_22201559.jpgところで村上春樹もエッセイなどで語学学習について時折触れていますね。英語で講義やスピーチ*もしてますし。どこでだったか忘れたのですが、村上さんが「何が大事ってリスニングが大事。日本語のときにだって無口な人がいるんだから、外国語のときも聞きとりさえできたら、あとは黙ってたらいいんだから。」というようなことを書いていたような気がします(もうちょっとちゃんと調べて書きたいんですけど、とっさに見つからない・・・すみません)。

これまで私は「何が大事ってスピーキングの練習が大事!」と思ってきましたが、最近、特にオーディオブックとpodcastを日常的に聞くようになってから、スピーキングに加えてリスニングの大切さを日々実感しているところです。主な理由はスピーキングもリスニングも1人で「ながら勉強」ができるから、です。そして効果抜群。極力負荷の少ない「ながら勉強」でないと、ぜーったい毎日コツコツ長く続ける、なんて無理ですもんね。オーディオブックは一旦ダウンロードしてしまえば、ものによっては20時間ほどたっぷり聞けるし、podcastはiPhoneを使えばちょこっと操作するだけですぐにお気に入りの番組を聞けるし・・・学習素材を探すのに時間がかかるのは、学習を長続きさせるための最大の敵ですよね。寒くなると、例えば夜寝るときに布団から腕を出して本を読んだり、iPhoneのアプリを使うことすら億劫になるんで、もうこうなったら1人で喋るか聞くかに限りますね~。

支離滅裂なエントリーで失礼しました。村上春樹を持ちだした意味あんまりないし。支離滅裂ついでに書いておくと、村上春樹の『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』読みたい。。。

*ちなみにリンク先の「文化人の語学力」シリーズ、ついつい見てしまいます^^ 中田英寿は英語もイタリア語も上手ですね。って、イタリア語分からんのですけど・・・でも何となく、分からない言語でも話し手の「上手い・下手」って想像つきません?

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by mei_mokh | 2010-12-17 22:21
2010年 12月 16日

バイリンガル話者がうまく話せないとき

e0152956_21582578.jpg村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』の冒頭に、次のような文章があります。

真の紳士は、別れた女と、払った税金の話はしないという金言がある―というのは真っ赤な嘘だ。僕がさっき適当に作った。すみません。しかしもしそういう言葉が本当にあったとしたら、「健康法を語らない」というのも、紳士の条件のひとつになるかもしれない。たしかに真の紳士は自分の健康法について、人前でべらべらしゃべりまくったりはしないだろう。そういう気がする。(P1より)

これを読んだとき、私はとっさに「そこに、外国語の学習法の話もしない、ってのも入れておいて!」と思いました。それぐらい私の中で「流暢に外国語を話すのはカッコいいけど、その練習法はカッコ悪い」というのは当たり前のことになっているからです。

ここ数回に渡って書いてきた「1人喋り」についての投稿は、ブログを書き始めた当初から「絶対に書こう!」と思っていたことの1つでした。「どうなんだろう?他の人にとっても当たり前かな?」という思いもあったし、逆に「なんじゃこれ?ぜーんぜん参考にならん!」と受け取られるかなぁとも思いながら書いたのですが、とても励みになるコメントを頂けて嬉しかったです。どうかどうか皆さんもお試しください~。

そしてスピーキングの練習についてもう1点書いておきたかったことがあります。

本当の意味での「バイリンガル」「トライリンガル」と聞くと、自動的に「2つ或いは3つの言語を完璧に操れるかっこいい人」という連想をする人がたくさんいるかと思います。多くの場合においてそれは正しいのだろうと思いますが、私が実際にこれまで出会ってきたマルチリンガルには以下のようなタイプの人がたくさんいました。

カジュアルな会話ならOO語も△△語もOKだけど、フォーマルな会話や政治・経済・医療など込み入った会話になると、どちらか一方の言語は使えなくなる。

そのような場合、フォーマルな会話ができないのは(家で)家族との会話のみに使用している言語、ということがほとんどのようです。例えば・・・日本語と中国語のバイリンガル/日本在住/日本の公立の学校に通っている/両親あるいは片親が中国人なので親と喋るときは中国語、といったような場合がその例です。

私は初めてそのような人に会ったとき、その人の言っていることがうまく理解できませんでした。英語なら「3人称単数だから動詞には"s"がいるな」とか「仮定法過去を使う場面だから"had + p.p."を使わないといけない。あれこの動詞のp.p.は不規則変化だっけ?」や、中国語なら「ここの可能表現は"会"か"能"か?」とか「ここの文章は"就"を入れないとおかしいかな?」なんてことを考えずに自然にある言語を話せる人が、話題や場面によってその言語が使えなくなるなんて。どんな事情があるにせよ、第二外国語として成人してから学習した人よりもどんな場面においてもうまく話せるはずじゃないか!と思いました。

でも言語ってそんなもんじゃないんですね。

様々なトピックに関して外国語で自分の意見を言う練習をしているとよく分かるのですが、自分が話し慣れているトピック、極端に言えば一度でも話したことのあるトピックと、今まで全く話したことのないトピックとでは、「話しやすさ」が全然違います。そのトピックに関する語彙不足、というのはもちろんあると思いますが、それだけの問題ではありません。きちんと自分の意見を頭の中でまとめることができても、学習言語となると今まで触れたことのないトピックについては(自分の意見を)言語化するのがとても難しいんですね。

そんなわけで何が言いたいかというと、「妄想会話」でも、「今日実際に誰かと話した会話の再現」でも、「新聞記事を読んで自分の意見をいってみる」でも何でもいいのですが、スピーキングの練習をするときになるべく幅広いトピックについて自分の意見を言語化できているかを常に意識しておくといいと思います。外国語学習の過程で「あ~なんでうまく話せないんだろう」と悩むことが誰しもあるかと思いますが、特に中級レベルまではどの言語においても「今まで触れたことのないトピックはうまく話せなくて当然」と考えてよいかと思います。訳もなく悩む必要なんてありません。真のマルチリンガルでも、慣れていないトピックではうまく話せないことがあるんですから。

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by mei_mokh | 2010-12-16 22:06
2010年 12月 11日

1人喋りを実践に活かすコツ

e0152956_752268.jpg母語はもちろん、外国語を話すときにも、個人の「話し方のクセ」ってありますよね。よく使う語彙に偏りがあったり、多用する文法項目があったり・・・。それと同じように、「話す内容」にも人によって偏りがありますよね。まぁ当たり前ですが。

もし外国語を話すシチュエーションが決まっていて、それに向けて練習したいのならば(e.g.取引先との交渉、授業でのスピーチなど)、そのための練習を徹底的にしたらよいかと思います。

「外国語を話す特定の機会がある訳ではないけれど、話せるようになりた~い」という方におススメなのは、一日の終わりに(別に終わりじゃなくて、暇なときでもいいです)「今日友達なり家族なりとおこなった日本語の会話」を学習中の外国語で再現する方法です。再現と言っても徹底的にやり過ぎるとすぐにイヤになってしまうと思うので「その会話の中で自分が言いたかったメインポイントのみを学習中の外国語で言い直してみる」というくらいがいいかもしれません。

或いはもし外国語を話す機会があれば、そのときにうまく表現できなかったことを(うまく表現できないことが大抵ですもんね^^;)、1人になったときにもう一回言い直してみる、というのも効果的です。私はweb lessonをはじめ中国語を話す機会があったときはもちろん、英語話者の主人との会話の中でさえ、うまく説明できなかったことは、1人になったときにうまく説明できるまで練習するようにしています(←ちなみにこれは、自分でオタクやな~と思いながらも「私ってえらいやん~」と思える数少ないことのうちの1つです^^;)。

いずれの場合も、できれば何度も何度も言い直す練習をするのが非常に効果的です。次に再び同じようなトピックを話す機会があれば、絶対うまく話せるぞ!という自信がつくまで何度もです。とういか、次々に妄想会話を作りだすよりも(これ、やってみると結構大変)、一旦作りあげた会話を何度も何度も繰り返す方が楽ですしね。道を歩きながら、お風呂に入りながら、家事をしながら、、お気に入りの曲を何度も聞くように、自分が作りあげた会話を何度もボソボソ呟いてみるんです。自己紹介とかね、めちゃくちゃ自信あります。それこそ何百回と練習しましたんで^^

「話す内容も人によって偏りがある」というのは、その昔英語や中国語で日記をつけたていたときに身にしみて感じたことです。スピーキング練習の参考書なんかを買うと、「@@について話してみよう」というように、お題が決まっていますよね。あるいは「外国語で日記を書いてみよう」というような参考書を買うと、「こういう表現を使って、こういうことについて書いてみよう」とバッチリ書いてありますよね。それもそれで役に立つのかもしれませんが、やはり自分自身の日々の出来事や、常日頃考えていることなんかを、自分の言葉でゼロから作ってみるのが最も効果的だと思います。しばらく続けているうちに、「自分はこういう風に話を持って行きがちだな~」とか「この単語・表現をよく使うな~」ということに気がつくかと思います。繰り返し使っていれば、それらは自分のものになります。そしてそういった自分がよく使う「十八番のトピック・表現」はいざ外国語を話すときに、最強の武器になるんです。間違っていれば、自分のものにした後で直したらいいんです。初めから参考書にのっている正しい表現を覚えて使おう、なんてと思っていると、いつまでたってもなかなか使えるようにはなりません。

そんな風に日記をつけていた大学時代、近所のスーパーでアルバイトをしていたのですが、仕事のひとつに「プレゼントの包装」というのがありました。あるとき日本語を全く話せないフィリピンからの留学生がやってきて、お母さんにプレゼントを贈るとかで彼が購入した商品を包装する機会があったんです。英語で言えましたがな、「包む紙は何色がいいですか?」「リボンは何色にします?」と。ほぼ全く同じ内容を以前英語で日記に書いていたんですね。

気がつけば日記の話になってしまっていましたが、忙しいと毎日日記をつけるなんてなかなかできませんよね。そんなわけで、代わりに「1人喋り」お試し下さい。或いは、初めのうちはなかなか1人喋りは難しいと思うので、逆にそんな方は日記から入るとよいかもしれません。

そういえばNHKテレビ中国語講座の荒川清秀先生も、ご著書の「体験的中国語の学び方」の中で、自宅のトイレなんかで1人ボソボソ中国語を話すのが癖になっているもんだから、よく家の方に心配される・・・というようなことを書いていらっしゃったように記憶しています。私もいかに1人で話すことが癖になっていたかは、娘が2歳ぐらいなったときからしょっちゅう「ママ、何話してるの?」と聞かれるようになり、気がつきました。

外国語の勉強を始めた当初、あんなにも必死になって探していた・・・いや、夢見ていたと言ってもいい「ネイティブと話す機会」を手に入れた頃(=英語話者の主人と出会った頃)には、1人で外国語を話すことに慣れすぎていて大して新鮮味を感じないほどになっていました。確かにとても恥ずかしいし、かなりオタクな方法ですが、「いつでもその気になれば、1人で外国語を話せる」というのは最強のスピーキング練習法だと思います。


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by mei_mokh | 2010-12-11 16:55
2010年 12月 09日

外国語を話せる人の、かっこ悪い練習法

e0152956_22385519.jpgそんな訳で鏡に向かって英語なり中国語なりを話していると(しかも妄想会話あるいはスピーチ)、我に返ったときに「んー。どうなんやろ、私。」とも思います。こんな恥ずかしいことしてるの、私だけやろな~とも思ってました。

でもある時、狩野みきさん*に関する記事をたまたまインターネットで見つけて、「やっぱり語学がうまい人も同じことしてるんだ!」と妙に納得した覚えがあります。

以下、リンク先からの抜粋です。

「英会話をせっかく勉強しても実践する場がない、と嘆く方も多いこと と思います。でも、いつか訪れるXデーのために、一人でぼそぼそと口に出してリハーサルを重ねることは大事です。劇の台本を覚える要領で、シャドーイングも行なって、鏡の前で表情を研究したり…そうすればいざという時にきっと、すらっと言えるようになるはずです。」

・・・この記事を読んで、狩野さんのような「あ~かっこいい~~」というような英語を話す方も、陰ではやっぱりちょっと恥ずかしい練習もしているのね、と思いました。鏡の前で表情を研究したり・・・って私やーん、と。

海外生活をされていて、毎日嫌でもずっと外国語でコミュニケーションをとり続けなければならない、という環境にいる人ならまた別かもしれませんが、そうでない場合は、ある程度「えっ!?」と思われるような練習抜きには外国語を習得することなんてできないんじゃないかなー、と今では思っています。「ドラマのセリフを覚えて、主人公になりきって話す」とかね(←これ、私はやってませんけど)。こんなのも冷静に考えたら結構かっこ悪い練習法ですよね。でも絶対効果的だと思います。

日本国内に居ながらにして外国語を身につけるには1人で喋りまくるに限る。。。これは自称国産トライリンガルになった私が出した究極の結論です。1人でも外国語を話せる自分だけの世界を持っていると、外国語で会話できる相手を必死に探したり、例えば留学帰りの人も「今の語学力を維持するにはどうしたらいいんだろう」といったことで悩む必要はなくなります。ほんの数年前、英会話学校の体験入学に行ったときに「他の人の話を聞いている時間があるなら、1人で話し続けてた方がずっと練習になるじゃないか」とさえ思ってしまいました。・・・まぁこの考え方は、「ひたすらスピーキングの練習をしたい」という人間ものであって、「他の人と英語でコミュニケーションをとりたい!」や「他の人の英語を聞いて、参考にしたい!」という方にとっては「何が悲しくて1人で話さないといけないんだ・・・」と思われるかもしれませんが。

でも色々やってきた結果、「1人で喋る」練習を実践で生かすために少々コツがいることを発見しました。次回は(なるべく間をあまりあけずに・・・^^;)そのあたりを書いていきたいと思います。


*詳しくはリンク先のプロフィールのところをご覧になって頂ければよいかと思いますが、恐らく多くの方がアルクのENGLISH JOURNALという雑誌で以前連載されていた"TALKING JAPAN"を担当されていた非常にきれいなイギリス英語を話される日本人女性と言えばピンとくるかと思います。あのコーナー、なんで終わっちゃったんかな~。しかも最終回、めっちゃあっけなかったし。

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by mei_mokh | 2010-12-09 22:39
2010年 12月 07日

国産トライリンガルになるために

e0152956_22252792.jpg以前も書いたように、「外国語学習に間違ったやり方はない」と言われることがあります。確かに自分に合わない学習法は山ほどありましたが、「やってもやってもまーったく力にならない」という学習法はなかったように思います。例え効果的でなくても、新しい単語が1つでも耳に残っていれば、それは自分の糧になっていますもんね。

私は「留学せずに英語と中国語を身につけてやる!」と誓っていたわけでも何でもなく、自身の学生時代、なぜか「留学をしよう!」という気持ちが芽生えず、従って日本国内でひたすら勉強したんですが、その際にわりと早くに諦めたことがあります。それは「英語あるいは中国語を話せる場所・仲間を探すこと」、もっと言えば会話相手になる「ネイティブを探すこと」でした。なぜって、そんな都合のいい人や場所がなかなか見つからなかったからです。

外国語の勉強を始めたばかりの頃は、「あ~、誰か英語か中国語かを私に喋ってくれる人いないかなぁ」と常に思っていたし、街中で英語話者なり中国語話者を見つけようもんなら、走って行って話しかけたいと思っていました。でも自然に英語や中国語を話せるチャンスなんてそうは巡ってこないということを悟ってからは、「話せるチャンスが巡ってくることを待っていたら、絶対上達しないんだ」ということに気がつきました。

では、どうやってスピーキング力を身に付けたのか?

1人で喋るんですよ。

初めは難しかったです。何かテーマを決めて喋ろうとするんですけど、何も出てこない・・・。下手だから出てこないのもあったけど、普通は1人でなんてそうは喋れないもんなんですよね。でも例えば大学の授業で英語のスピーチなんかをすることが1学期に1回ぐらいあったんですが、その時はチャンスでした。覚えるまで、それこそ何百回も呪文のようにスピーチの内容を唱え続けました。本番では、わざと途中でちょっと詰まって、"well, you know"とか言っちゃったりして。・・・そんなに練習しまくってるなんて、ちょっとカッコ悪いと思ったので。「今わりとぶつけ本番で喋ってるのよ」的な効果を出そうとしてました。

スピーチの練習なんかを続けていると、段々1人で喋ることに慣れてくるんですね。そうなったらもう、ありとあらゆるシチュエーションを妄想しては、1人で喋りまくってました。というか、今でもやってます。正直に言うと、これは超カッコ悪いです。1人で勝手に「あなたの好きな作家は?何故?」(これはまだマシ)という質問をされたと仮定して、自分で答えるんです。わりとこの妄想は行き過ぎることがあって、例えばアカデミー賞の受賞者のスピーチを聞いた後は、知らず知らずのうちに「もし自分が受賞したら?」と勝手に妄想して英語のスピーチを組み立てそうになってたりします。最初はこんなことまずなかったんですけど。ひどくなると、家に1人で居るとき、鏡の前で喋ってます。たまに我に返って「あー恥ずかしい」と思うんですけど、またやるんですね。

長くなってきたので、続きはまた次回書きます。

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by mei_mokh | 2010-12-07 22:28