2011年 07月 04日

楽しんで語学学習を続けるために その1

e0152956_6491654.jpg究極に飽きっぽい私が語学学習だけ(本当にこれだけ)は続けられてきた理由は、何より「楽しいから」の一言につきます。これほど大きな原動力はありません。

残念ながらどうしても性格上、語学学習を楽しめないという人がいるのも事実です。それでも、少しでも「語学学習を楽しむ」ための心意気のようなものについて、今回・次回は書きたいと思います。

ある外国語を勉強しはじめて、楽しい入門期が過ぎ、初級そして中級になるにつれて、劇的な進歩が見られなくなり、当初もっていた新鮮さもなくなり、段々と勉強するのが楽しくなくなってきてやめてしまう・・・という方がたくさんいらっしゃるかと思います。特に英語以外の全く初めて触れる外国語では、中級まで到達すれば万々歳といったところかもしれません。

初級・中級段階を進んで行く過程で、「いつか自由に喋れるようになれば、どんなにいいだろ」「いつかこんな本が読めるようになれば、どんなにいいだろう」「いつかこんなニュースが聞きとれるようになれば、どんなにいいだろう」と常に遠くの目標を見ては羨み、現在自分がこなすべき勉強を苦しい修行のように感じてはいませんか?

いわゆる上級と言われるレベルに達すれば確かに自分の言いたいことは大体言えるようになってくるし、ネイティブ向けの本でもニュースでもドラマでも大半は理解できるようになってきます。それでも上級レベルにカテゴライズされる学習者の大部分は未だに「なんでももっとうまく言えないんだろう」や「なんでこの人の言うことはこんなに聞きとりにくいんだろう」「こういった分野の聞きとりは苦手だ」といったフラストレーションを多かれ少なかれ抱えていると思います。それこそが「もっと頑張らなければ!」というモチベーションにもなるわけですが・・・。

つまり、「今自分は初級段階にいる。早く上級になりたい。そしたらどんなに楽しいだろう。だから今は我慢我慢・・・」と思っていても、実は上級レベルに達しても同様のフラストレーションから完全に解放されることはないのです。このような考え方をしていると、語学学習を続ける限り、いつまでも「苦しい修行に身を投じている」という感覚を持ち続けなければなりません。これでは楽しくないはずです。

語学学習を楽しんで続けるためには、今の自分のレベルを楽しむことが何より重要です。以前ご紹介した中国語の入門書『はじめての人の中国語』の「はじめに」に、私の大好きな言葉がならんでいます。

 筆者は、大学で中国語を教えるかたわら、民間の中国語講習会にも長らく関わってきた。その自分が関わってきた中国語教育を振り返ると、一応の結論らしきものが出てきたように思う。
 その一つが、理想の学生像である。それは一にも二にも、素直で好奇心のある学生である。好奇心が強いといっても、理屈好きは、あまり上達しない。実は筆者がそうであった。だから、今でもあまり上手くない。理想は、新しい単語、表現を覚えることに素直な感動と喜びを覚え、実際に使ってみたくなるタイプである。  (P3~4より)*

まさにその通りだと思います。どんなに基礎的な単語であろうと、どんなに簡単な表現であろうと、どんなに小さな文法上の決まりであろうと、それらに出会ったときに「実際に使ってみたい!」とワクワクする気持ちを持っていれば、自分が現在通り過ぎているレベルを楽しめるはずです。今自分が知っている単語や文法を使ってどれだけのことを表現できるだろうか、と考えてみて下さい。そして話そうとしてみて下さい!

ちょっと話が逸れますが、私は特に英語に関しては、例え学生時代の成績が悪かろうが高等学校までの教育を受けてきた人ならば1カ月いや10日もあれば、最低限の会話はできるようになると思っています。はじめの一歩は単語を覚えることではなく、頭にある超基礎レベルの文法や単語をいかに引っ張り出してくるか、です。そのトレーニングは10日もあれば、だいぶできるようになるはずです。たまに2週間程度の短期留学を経ただけで、ぐっと話せるようになる人がいますが、それは恐らく「どのように頭の中にある単語を引き出してくるか」を学んで帰ってきた人なのでしょう。これはつい完璧を求めてしまう日本人が苦手とするトレーニングではあります。少ない単語でばんばん喋る、他の国の留学生が話す英語なんかを聞く機会があれば、大変参考になります。

「いつか喋れるようになったら・・・」ではなく、今の自分のレベルでいかに自分が言いたいことを言えるか、を考えてみてください。ボソボソつぶやくのでもいいです、日記のようにノートに書いてもいいです。「私のレベルでは話せない」ではなく、一歩を踏み出して自分の気持ちを表現してみて下さい。

長くなるので続きは次の投稿で・・・。

*この本は、先生とタイプの違う5人の学生の対話形式でどんどん授業が進んで行くという構成になっているのですが、筆者の言う「理想の学生」もいれば「あまり上達しないタイプの学生」もいます。お手本にしたり、反面教師にしながら読み進めるとより楽しいです。

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by mei_mokh | 2011-07-04 07:18


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