人気ブログランキング | 話題のタグを見る

国産トライリンガル(英語・中国語)のススメ

meimokh.exblog.jp
ブログトップ
2010年 11月 22日

外国語学習における副産物

外国語学習における副産物_e0152956_20501773.jpg「外国語を話せるようになって、いちばんよかったことって何ですか?」と聞かれたら、皆さん何て答えますか?「いい仕事が見つかった」「昇進した」「外国人のパートナーと出会えた」「自分の世界が広がった」などなど。。。でしょうか。

今回と次回の投稿は、特に悩み多き若い学生さんなんかが読んでくれてたら、何らかの役に立つかもしれません^^;

私の場合は英語・中国語を習得したおかげで、中国語を教える仕事にもつけたし、まぁ今の旦那と出会えたし、素敵な友達もたくさんできたし、世界の時事ニュースや文化に俄然興味が出てきて視野がぐっと広がったし、、、何より単純に英語や中国語で本を読んだり、インタビューを聞いたり、映画を見たりと外国語を自然に毎日の生活の中で取り入れられるようになったことによって、人生が豊かになりました。

・・・が、いちばん「外国語を話せるようになって」というより「外国語に興味を持てた時点で、いちばんよかった」と思えたことは、自分に対するコンプレックスから解放されたことでした。外国語に興味を持ち始めた当時(20歳になるかならないかの頃)若かったので、いろーんなことにコンプレックスを感じていました。背が低い、太ってる、肌が黒い、服装がなんかあか抜けない、といった外見的なことにはじまり、家族の支えなしには何も決断できないような臆病者なところ、そのくせにすぐにイライラしてしまうところやコツコツと何かを続けられないといった性格的なこと、特に得意なことも好きなこともない、他の人が普通にできていることができない(車の運転とか)、などなど、それこそ数え上げたらキリがないといった感じでした。今でももちろん、「あー、もうちょっと何とかならんのかねー」と思うこともありますけどね^^;

では、なぜ外国語に興味を持てたことでコンプレックスが解消されたかというと・・・日本にいて、多かれ少なかれ「顔のつくり」も「背丈」も「髪形」も「服装」も「考え方」も似通っている日本人の友達と一緒にいて、日本のものばかり(雑誌、テレビ、漫画など)を見ていると、そこから少しでも外れてしまうと(例えば、ちょっと友達よりも太っているとか)それが大きなコンプレックスになってしまいますよね。

それが外国語を勉強しはじめて、外国人の友達ができて、その彼に「あの日本人の女の子、すごくセクシーだと思うんだけど、どうやってアタックしたらいいかな?」なんて相談されて、「え、どの子?どの子?」と聞いてみたら、今まで「太っている子」としか見ていなかった子だったり(要するに、日本では「太っている子」とカテゴライズされてしまう女の子が、他の文化では「セクシーな子」と評価されたりするんですね)。。。それこそ、黒人の友達ができたり、背の低い人の多い東南アジア系の友達ができたり、逆に186センチある欧米人の女の子の友達ができたり・・・そんな中で、まず外見に妙なコンプレックスを抱えている自分があほらしくなりました。背を高く見せるために、5センチやそこらのヒールを履いたところで、186センチのとなりに並んで歩いたら意味ないやん、、と。私は私でいいじゃないか、と自分を受け入れられるようになったんですね。

それから外国語でうまくコミュニケーションがとれるようになって、色んな事を話せるようになってくると、日本に生まれ育った自分がいかに恵まれているかということに気がつくんですね。ニュースで聞く遠い国の悲惨な状況は「あー、大変だなぁ」で終わってしまっても、普段ボーイフレンドの話なんかを打ち明けてくれているすぐ隣に座っている友達が自国での苦労話や政治的な問題なんかを話してくれると「もっと目を開いて世界を見ないといかんな」と全く違うレベルで危機意識のようなものを持つようになりました。「いずれにしても、自分ひとりが何かしたところで何も変わらないのでは!?」という永久の疑問はついてまわるかもしれませんが、それでも少なくとも「何で私は周りの人より背が低いんだろう」なんてことでクヨクヨすることはなくなりました。そしてこの「コンプレックスから解放されたことで、あほらしいこと(すみません、これ以上適切な表現が見つからず・・・)でクヨクヨ悩まなくなって、その分世界中の色んなことに目が向くようになった」ことこそが、外国語に興味を持てたことで得られたいちばんの副産物だと思っています。


人気ブログランキングへ
↑読んでくださっている方、ありがとうございます。励みになりまーす。クリックよろしくお願いします。

by mei_mokh | 2010-11-22 20:50


<< 帰納的学習法のススメ      外国語を話す上でいちばん大事な... >>