国産トライリンガル(英語・中国語)のススメ

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2010年 04月 23日

私が使った中国語教材 その3

e0152956_23185475.jpg独学で外国語を学んでいる人にとって、「ライバル、お手本がいない」というのは大きなディスアドバンテイジですよね。そういう意味でも留学するのはやっぱりいいですよね~。

私は留学もしなければ、大学も英文科ではあるけれど留学に行く人も英語の勉強に燃えている人もそれほど多くなかったし、民間の語学学校にも行かなかったんですが・・・ラッキーなことに自身の中国語・英語学習に大きな影響を及ぼした人が2人いました。

そのうちの1人は私の3つ違いの姉です。もったいないことに私が外国語に目覚めた頃にはもう一緒に住んでいなかったのですが、それでも「お手本にしたい」という人が身近にいたのは本当にラッキーでした。

彼女は「国産」ではありませんが、英語と中国語を自由に操ります。

英語をまじめに勉強し始めて1年半、そして中国語まじめに勉強し始めて半年ほど経った頃の私(前回、前々回と紹介した教科書をこなした後)は、すでに「語学を習得するのに近道なし」ということは分かっていました。分かってはいたんだけれど・・・姉の家に遊びに行ったときに聞いてしまいました。

「これだけやったら、中国語がめっちゃうまくなるっていう教科書、ない?」

と。驚いたことに、その答えは、

「あるで」

だったのです。

そして、ごそごそと私の目の前に出してくれたのが次の教科書です。

『说什么和怎么说-意図と場面による中国語表現』邱質朴・平田昌司,朋友書店,1680円

今でも手に入るんですね(感激)。もともと1990年に出版されたもので、改訂版が出版されたのも10年以上前の1993年なので、現在ではもう使わない表現も含まれていますが、それでも使ってみる価値ありです。

タイトルからも分かるように、さまざまな意図(同意、非難、後悔など)・場面(電話、道でであう、おくやみ、など)に相応しい表現が主に対話形式(全241対話と解説、練習問題から成っています)で学習できるようになっています。何がすごいってねぇ、この意図・場面の設定が日本人にはまず思いつかないようなものばっかりなんですよー。

例えば「交通違反(対話162)」という対話では、信号無視をして止められた自転車に乗った女性が警官に文句を言う、という場面設定になってます。「みんな赤信号でも無視して走ってるのに、なんで私だけ止めるんだ!?」という表現が教科書に出てくるのです。また「理髪(対話147)」という対話では、髪を短く切られすぎた客が美容師に文句を言うんですが、この美容師がまた「いや、髪の毛乾かしたらちょうどよくなるって」と口答えするんです。おもしろすぎる。まぁ、ここにあげた2つの例はそれぞれ「非難」「不満」という章からのものなので特に強烈なんですが。

それ以外のものでも、例えば「ひさしぶりにであって(対話18)」では、最初は「いやー2年ぶりだねー、外国にでも行ってたの?」という台詞から始まるんですけど、「ところであなた太ったねぇ。」という会話に発展するんです。「ひさしぶりにであう」という設定で、「あなた太ったねぇ」なんて台詞が教科書に出てくるなんてねぇ。でもこの教科書で学んだことは、いざ中国人と会話すると本当に役に立ちました。

上級者向けの教材だけあって、聞き始めたときには「速いなぁ」と感じました。でも姉からしっかり勉強方法も伝授されたので、めげずに教えられた通りにこなしていきました。

といっても、分厚い教科書の対話部分のみをコピーしてノートに貼り、分からない単語や声調が曖昧なところはどんどん書き込んでいき、ひたすらテープを聴いてシャドーイングする、、というシンプルな勉強法なんですけどね。これもとにかく聞きまくりました。かなりの量ですが全ての対話を教科書を見ずにシャドーウィングできるまで聞き込んだと思います。そのうち何十個かの対話は空で言えてしまうぐらい、1年半ほど毎日毎日聞きました。対話になっているものは全て男性と女性のやり取りなのですが、台詞によって男性の声、女性の声と自分の声を知らず知らずのうちに変化させ、また口調を真似てしまうぐらい練習しました。

姉とはその後数年間、この教科書の対話によく似たシチュエーションに出くわした時に(その対話を)再現したり、ある中国語のフレーズを口にしたときに、そのフレーズが含まれていた対話の残りの部分を続けたりしてました。ああ、マニアック。

今回、この投稿を書くにあたって、久々にこの教科書を眺めていたのですが、本当にいい教科書だなぁとつくづく思いました。

でも例えこの教科書がどれだけ素晴らしいものであっても、「これだけやれば、中国語がめっちゃうまくなる」かどうかは分かりません。ただ私にとって間違いなくよかったことは、その言葉を信じてひたすら毎日この教科書を使って、上で紹介した方法で練習したことだったと思います。「こんなことして、本当に上達するのかな?」という疑いを抱かずに済んだことはとても重要なことだったと思います。

参考までに本文で紹介した3つの対話を下に書いておきます。こんな感じですよ~。
次回は教科書を飛び出して、もっと楽しく中国語を学ぶ方法を書いていきます。


対話162.交通違反
-喂,同志!停车!
-怎么啦? 交警同志。
-红灯没有看见吗? 你怎么搞的,想闯红灯吗?
-别人都骑车过去了,为什么只叫我停车?
-你这人怎么这么不明白,别的自行车都是右转弯,你是一直走的。请靠在马路边,罚了款再走。
-这似乎太不公平了吧?

対話147.理髪
-慢着,慢着!你给我剪得太短了吧?
-别忙,你听我说,吹风以后就不觉得太短了。
-你剪得太过于短了,太难看了。让人觉得不舒服。丑得没法说了。
-别着急,洗过吹吹就漂亮了。
-算了吧! 反正已经这样啦!有什么办法呢?

対話18.ひさしぶりにであって
-哟! 小文!是什么风把你吹来了的? 两年不见,出国了吗?
-没出国。我和地质队到海南岛考察去了。你好吗?
-还可以,就是忙一点。你胖了,发福了。
-我胖了一点,因为常在野外工作,吃得多。


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by Mei_Mokh | 2010-04-23 23:54 | 中国語学習法


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